米ぬかオイルは酸化の心配が?正しい保存法や作り方まとめ!
昔から日本では馴染みのある「米ぬか」から抽出される「米ぬかオイル」。
食用としても化粧用としても、最近の様々なオイルブームを経て、見直されるようになり、じわじわと人気が出てきました。
しかし、オイルと言えば「酸化」。せっかく購入しても、すぐ酸化して使えなくなってしまったら、ショックですよね。
そこで今回は、米ぬかオイルの酸化について、保存法や手づくりが出来るのかなどについて、ご紹介していきたいと思います!
米ぬかオイルは保存に気をつけないと酸化する?
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オイルといえば、揚げ物などの時間が経ってしまうと、何となく油が臭いというのか、臭いがきつくなって美味しく感じなかったというような経験はありませんか?
オイルというものは、おおむね酸化に弱く、出来るだけはやく消費したいものです。
しかし、米ぬかオイルについては、抗酸化作用に優れた成分が豊富で、熱を加えても酸化や劣化を起こしにくいと言われています。
そのため、実は現在日本で製造されているポテトチップスのほぼ全量が、米ぬかオイルか米ぬかオイルを配合したオイルで揚げられているそうです。
また、子どもたちの食べる給食に用いられている地域もあるそうです。
米ぬかに10〜20%ほど存在する、米ぬかオイルを精製するためには、新鮮な米ぬかを使用しないと米ぬかが劣化してしまうので、製造者サイドは気を配っているそうです。
いくら酸化や劣化をしにくいオイルといっても、オイルですので、保存については、きちんと気を回したいものですね。
ちなみに、揚げ油として米ぬかオイルを使用する場合、熱を加えても油の劣化がしにくいため、複数回使用することが可能です。
でもその際に、毎回指し油(新しい米ぬかオイルを少し足すこと。)をして使用すると、油の持ちが違うので、試してみてくださいね。
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米ぬかオイルのおすすめの保存法は?
油は、温度が高かったり、酸素に触れる面積が大きかったり、直射日光を浴びると、酸化しやすいといいます。
酸化したオイルは、発がん性なども危惧されていますので、保存の方法には気を付けたいものです。
できるだけ直射日光の当たらない、涼しい場所を選んで保存するようにしましょう。
また、開封後は容器のフタをきちんと締めることで酸化のスピードをゆるめることができます。
いくら酸化しにくい米ぬかオイルと言っても、食用の場合は特に、賞味期限を守って使い切るように気をつけましょう。
米ぬかオイルはそもそも自分で作れたりする?
米ぬかオイルの手づくりについては、私は難しいと思います。
米ぬかオイルの抽出方法には2種類あり、一つは素早く抽出出来る、溶剤抽出法です。
これは、溶剤(多くはノルマルヘキサン)を用いて米ぬかオイルを抽出します。
その後、抽出された米ぬかオイルから、臭いや不純物(ロウ分やガム質など)、脂肪酸や色素を精製し、取り除けば出来上がりです。
ただ、ノルマルヘキサンは劇薬ですし、米ぬかオイル抽出後、完全に取り除けていれば問題ありませんが、残っていれば発がん性なども懸念されていますので、素人が取扱うには、荷が重いですね。
もうひとつの抽出方法は、圧搾絞り製法。
こちらは米ぬかに物理的に圧力をかけて油を搾り取る方法ですが、こちらもご家庭で使用するほど抽出すると考えると、気が遠くなります。
本日のまとめ
米ぬかオイルは、100kgの玄米からおよそ1kg、つまりわずか1%しか抽出できない貴重なオイルです。
そのため、お値段的には少し高価なオイルと言えます。
ですが、熱に強く、酸化や劣化しにくい特徴があるので、繰り返し使用することができるのが、うれしいですね。
繰り返し使用するためにも、開封後のフタはきちんと締めて、直射日光の当たらない、涼しい場所に保管するように心がけましょう。
それと、素人には手づくりは難しいので、安全な「(低温)圧搾(一番)搾り製法」で抽出されたものを選ぶようにしたいものです。
日本人の誇れる、伝統的な米ぬかオイル、ぜひあなたも良さを体験してみてくださいね!